全日本学生外洋帆走連盟(ANIORU)
ANIORU’s Cup 2009
NOTICE of RACE
レース公示
0.開催目的
本大会は、全日本学生外洋帆走連盟参加各チームが日常の練習の成果を発揮し、互いに切磋琢磨しつつ技術の向上を図ることが目的である。また、日ごろ交流の機会が少ない関西と関東の参加各大学がレースを通じて交歓に励むことも大きな狙いである。
本大会は、毎年フランスで行われる学生外洋帆走世界選手権(Student Yachting World Cup)の国内予選を兼ねている。1年生から3年生にとっては世界選手権をかけたこの大会が、1年間のクラブ活動の集大成である。また、4年生にとっては今まで参加する側であったレースを管理、運営することにより管理者として責任を負い、一つの行事を成し遂げる経験をすることにより学生セーラーの4年間の活動の集大成としている。
海外においては盛んにおこなわれるヨット競技であるが、残念ながら日本においては、セーラーの高齢化が進み日本のヨット界は衰退の傾向にある。日本ヨット界のわれわれ学生セーラーに対する期待は非常に大きく、われわれ学生セーラーもこれからのヨット界を繁栄させていこうという強い意志を持っている。全日本学生外洋帆走選手権の継続が学生ヨット界ひいては日本ヨット界の繁栄につながることを願っている。
1.大会名称
ANIORU’s Cup 2009
2.共同主催
全日本学生外洋帆走連盟(ANIORU)
JSAF加盟団体外洋内海
3.後援
社団法人関西ヨットクラブ
新西宮ヨットハーバー株式会社
4.大会役員
大会委員長 塚原 悠平 日本大学・ANIORU会長
実行委員長 田村 直輝 神戸大学
実行副委員長 中山 智弘 甲南大学
レース委員長 松屋 優介 東京大学
レース副委員長 大倉 英将 防衛大学校
プロテスト委員長 山岡 閃 JSAF加盟団体外洋内海
大会顧問 猪上 忠彦 JSAF連盟選出理事
小林 昇 JSAF加盟団体外洋内海国際委員長
5.規則
本レガッタには、「The Racing Rules of Sailing 2009-2012(RRS)」に定義された規則を適用する。
6.レース本部
神戸大学海事科学部をレース本部とする。
7.艇
①新西宮ヨットハーバー株式会社所有のY23‐Ⅱを使用する。
②使用艇は抽選により各チームに割り当て、毎日変更するものとする。
③ヘッドステイ・サイドステイテンションの調整、ライフラインの取り外しおよび緩めることを含めて艇の改造は認められない。又、持ち込めるものは帆走指示書によって制限される。
④接触その他による艇の破損には十分に注意すること。補償に関しては各チームが責任を負い、主催団体は一切の責任を負わない。
⑤レース中はエンジンの取り外しは認められない。
⑥艇に持ち込まなければならないものは、工具、リペアセット、固定式コンパス、ウィンチハンドル、ボースンチェア、救急箱、懐中電灯、飲食物、双眼鏡、レース委員会が用意したハンディGPS及び海図又は港湾案内、もやい、セールタイ、B旗、RRS、筆記用具である。持ち込みを制限するものは、レース委員会が用意したもの以外のGPSである。
⑦予備のセールは2セットある。予備の艤装品はNOR7.6において定められている範囲の中でレース参加者が船に持ち込むものに限られる。ただし、破損した場合主催団体は一切の責任を負わない。
⑧艇の上下架については新西宮ヨットハーバーにて行い、係泊場所はレース委員会の指定した場所とする。
8.安全基準
①レース委員長の裁量により、危険と判断したらレースを行わない場合がある。
②スピネーカーの使用はレース委員長の判断により制限されることがある。
③乗員は出港から帰港までの間ライフジャケットを着用すること。なお、ライフジャケットは固形式及び自動膨張式のみを認める。手動膨張式のライフジャケットの着用は認めない。
④海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法など関連法規を遵守すること。
⑤法令に関わりなく航行中は他の船舶との衝突予防に努めること。
⑥レース中は常時、緊急通信手段が通信可能な状態にしておくこと。
⑦艇長が危険と判断した場合、リタイアのうえ速やかにレース本部に連絡すること。
⑧アンカーとアンカーラインが常時、使用可能な状態であること。
⑨レース海面のどこからでも帰港可能な量以上の燃料を搭載していること。
⑩JSAF及びクラス協会の定める事項を遵守すること。
9.運営基準
①レース開催時(スタート前を含む)風速10m/s以上の場合、信号旗Y旗を掲揚(スピネーカー使用禁止)。これはRRS40を変更するものである。
②レース開催時(スタート前を含む)風速12m/s以上、又は波高1.5m以上、又は視界2,000m以下の場合、並びに気象警報(強風、波浪警報等、海上運航に関するもの)が発令された場合、延期(回答旗、H旗の上に回答旗、またはA旗の上に回答旗を掲揚)又は、中止(H旗の上にN旗、またはA旗の上にN旗を掲揚)とする。
10.参加資格
①本レガッタには、以下の条件を満たすANIORU加盟団体のチームが参加できる。
(a) チームの乗員全員がANIORU会員であること。ただし、レース委員会が認めた場合はこの限りではない。
(b) 艇長は小型船舶操縦士免許2級以上を保持しており、且つJSAFの会員であること。又、艇長を含む乗員の半数以上がJSAFの会員であること。
(c) 乗艇するクルーは5人以下であること。ただし、レース委員会が認めた場合はこの限りではない。
(d) 乗艇するクルーは登録リスト内で変更できる。ただし、レース委員会が認めたやむを得ない場合を除き、シリーズを通じての乗艇人数の変更は認められない。
②本レガッタでは、AとBの2つのブロックにおいて予選が行われる。Aブロック(神戸大学・東京大学・日本大学・防衛大学校)は、世界学生ヨット選手権大会の国内予選を兼ねる。Bブロック(慶應義塾大学・甲南大学・武蔵工業大学・明治学院大学)は、世界学生ヨット選手権大会の予選を兼ねない。
③参加資格のあるチームは、翌日分のエントリーフォームに記入してレース委員会に提出すること。期限は前日着艇後の艇長会議時とする。
11.日程
3月 6日(金) 08:00 受付
~16:00 公式練習
着艇後 開会式(神戸大学)
RRS・無線通信講習会(神戸大学)
3月 7日(土) 08:00 艇長会議(神戸大学)
09:55 予告信号
着艇後 艇長会議、翌日の出艇申告
3月 8日(日) 08:00 艇長会議(神戸大学)
09:55 予告信号
着艇後 艇長会議、翌日の出艇申告(神戸大学)
3月 9日(月) 08:00 艇長会議(神戸大学)
09:55 予告信号
着艇後 艇長会議、翌日の出艇申告(神戸大学)
17:30~19:00 パーティー(会場:KYCダイニング ユーカリ)
3月10日(火) 08:00 艇長会議(神戸大学)
09:55 予告信号
着艇後 艇長会議、翌日の出艇申告(神戸大学)
3月11日(水) 07:00 艇長会議(神戸大学)
07:55 予告信号
15:00~16:00 表彰式・閉会式(神戸大学)
① レガッタは、5日間で18レースを予定する。
② 7,8日はAブロックのレースを行い、9・10日はBブロックのレースを行う。11日は両ブロックの上位2チームにより1~4位順位決定戦を行い、下位2チームにより5~8位順位決定戦を行うものとする。
③ ブロック戦はそれぞれ7レース、順位決定戦はそれぞれ2レースを予定する。
④ 1レースの成立をもって各ブロックのレガッタは成立するものとし、両ブロックのレガッタの成立によって本レガッタは成立するものとする。
⑤ レースを行えない日がある場合は、その日からの日程を全て順延し、最終日の順位決定戦を取りやめる。ただし、2日間以上レースができなかった場合は、両ブロックのレガッタが成立することを優先させる。
⑥ 1レース以上行われた場合、その日の日程は順延しない。
⑦ RRS29.3の場合を除き、15:00(9日は13:00)以降に予告信号が発せられることはない。
⑧ 各日08:00(最終日は07:00)と着艇後に神戸大学海事科学部にて艇長会議を行う。なお、着艇後の艇長会議にはその日乗艇したクルー全員が参加するものとする。
12.レース艇の義務
出艇申告の後、スタートしない艇、又はリタイアする艇は速やかにレース本部に連絡すること。電話又は無線機による時は必ず艇長が行うこと。但し緊急の場合はこの限りではない。
13.帆走指示書
帆走指示書は2月20日以降にANIORU’s Cup 2009公式ホームページ(URLを書く)にて入手できる。
14.レース海域
レース海域は、大阪湾北部、阪神港内海域とする(付属見取り図参照)。
15.コース
添付された付属文書の中の見取り図は通過すべきマークの順、およびそれぞれのマークの通過するマークの側を示す。
16.得点
①付則Aの低得点方式を適用する。ただし、ブロック内での順位は各ブロック内のレースのみによって決定し、最終成績は順位決定戦のレースによって決定する。出港できない日があり、順位決定戦のレースが行えなかった場合は、Aブロックの上位2チームを1位2位、Bブロックの上位2チームを3位4位、Aブロックの下位2チームを5位6位、Bブロックの下位2チームを7位8位とする。
②同点の場合、当該全レースの所要時間の合計の少ない艇を上位とする。
17.係泊・上下架
上下架については新西宮ヨットハーバーにて行い、係泊場所は大会期間中は新西宮ヨットハーバーまたは神戸大学海事科学部の、レース委員会が指定した場所とする。
18.無線通信
各艇はレース委員会によって指示された無線機を搭載し、出港から帰港までの間、常に聴守しておくこと。無線機は、本部艇、マークボート、警戒船、競技各艇及び陸上待機者がそれぞれ1つ以上所持することとする。ただし、競技各艇はNOTICE of RACE第10条に該当する場合、その他やむを得ない場合を除き、他の艇が利用できない無線通信を行ってはならない。この制限は携帯電話にも適用する。
19.GPSの搭載
艇はレース委員会が用意したGPSを設置しなければならない。なお、GPSはコースの記録にのみ利用するものとし、レース中はGPSの画面の読み取りを禁止する。
20.賞
①本レガッタ1~3位の艇に賞が与えられる。
②A・B各ブロック優勝の艇に賞が与えられる。
③Aブロック優勝の艇には世界学生ヨット選手権大会の出場権が与えられる。なお、出場権を放棄する場合、出場権をAブロック内にて以下繰り下げる。放棄の旨は全日本学生外洋帆走連盟に申し出るものとし、放棄の期限は3月末日までとする。
21.責任の否認
競技者は、完全に自己のリスクでレガッタに参加している。RRS4(レースをすることの決定)を参照。主催団体は、レガッタに関連した、あるいはレガッタ期間中及びその前後に受けた、物的損傷または個人の傷害もしくは死亡に対する責任を否認する。
[2009/02/01 ANIORUレース委員会]
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